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カテゴリー「開業準備編」の記事一覧

大豆
今日は豆腐の配達の後、大豆の定植をしました。
ぼちぼち乾豆用の大豆を播く時期となりました。

7月4日(土)は鈴木さんの畑で1000人の種まき大作戦。
晴れますように(祈)。

そして、7月1日は豆腐工場の地鎮祭を執り行うこととなりました。
のんびり構えてたら、工務店さんから「もう着工しないと間に合いませんよ!」
と言われ、急遽段取ることに。

お願いしたのは神崎町にある神崎寺のご住職。
地鎮祭って神社の専売特許かと思ってたらそうでもないんですね。
ここのご住職も面白い人で、もとバリバリの一流商社マンだったのですが、
縁あって出家され、今は火渡りとか護摩とか焚いてらっしゃいます。
僕の豆腐屋出店についても、元商社マンの目で厳しいアドバイスをいただいております。
合掌。

神崎町ってほんと色々な人が集まってます。
面白い!

明日は地鎮祭の準備で神崎入り。
緊張。

見積もる

浄化槽の費用については想定した範囲内で収まりそうと、
ほっと胸をなで下ろしたのですが、細かいところを詰めていくと、
当初予定していた建設費ではやはり収まりそうもありません。

豆腐屋は特殊な製造機械が多く、普通の飲食店と比べ、
電気や給排水設備が複雑で、その分コストアップに。

工場部分以外のところはスケルトン渡しにしてもらうなど、
考え得るコストダウンを検討しても、想定していた予算の
坪単価20万円を大きく上回り、坪単価30万円になってしまいそう・・・

豆腐製造機器については、中古を中心に探していて、
機械屋さんの多大なるご協力もあり、かなり安価に集められそうな状況。


ただ、唯一頭を悩ませているのが、豆腐の冷却装置。
パックした豆腐をどうやって冷やすか。
衛生管理上急冷するというのが常識。
冷却装置がなければ、氷漬けにするしかありませんが、
それにしても能力の高い製氷機が必要ですし、
忙しい最中に完璧に冷却作業を行えるかどうか心配。

衛生管理というのはお店の生命線だと思いますし、
それに気をつかわなければならないことで、
豆腐製造にさく時間と労力を削りたくない。

ということで、基本的には冷却装置を購入したいと考えております。
んが、これがけっこう高いのです。新車のプリウスが買えちゃいます。

そんなこんなで、現在のところ総予算を5百万円ほどオーバー(汗)。

ここまできたら、なんとかするしかありません・・・

水田
ゴールデンウィークの頃、千葉の農家さんは田植えで大忙しです。
こうざき自然塾でも今週いっぱいフル稼働で田植えを行います。

1日の仕事の終わりにこういう景色を見るとほんとに癒されます。

ところで、こうざき自然塾では減農薬米と無農薬米を作ります。
無農薬米は「紙マルチ」を使って抑草対策を行います。

「紙マルチ」をしながらの田植えというのは、そうでない場合に比べ、
時間と労力を使います。とても体力がいるのです。

今の日本の農業を支えているのは70歳代の方々です。
そういう人たちに、無農薬で農業をやりましょうと言っても「体力的」に無理です。

日本の「食」を変えていきたいと思うなら、
「農政」を変えていく必要があるのではないかと思います。

どうやったら、人材が農業に流れるか。

オーガニック、不耕起、自然栽培、食の安全・・・
昨今、農をとりまく話題は事欠きませんが、
政治の世界にも目を向けていかなければならないと思います。

田植え
神崎では田植えの準備が急ピッチ。
写真は、芽出しした苗をハウスに移すところです。
日があたっていないのでまだもやしです。

この時期農家では田植えに向けて田んぼの整備をしていきます。
もぐらなどに崩されたあぜの修復、地盤の調整、肥料の散布、耕耘、
そして水を引き込み、粗代、代かきと続いていきます。

田植えはGW前あたり。

いよいよ本格的に忙しくなってきました。

先日、「たかしま生きもの田んぼ米」の生産者である
たかしま有機農法研究会の農家さん、
そして高島市役所の農業振興課の方々と
お話させていただく機会をいただきました。

高島市では行政と農家が一つにり、農協に頼ることなく、
ブランディングから販路開拓まで自分たちで取り組まれています。
「たかしま生きものたんぼ米」もその成果の一つです。

今回の上京の目的は
「独立行政法人農業生物資源研究所」へのヒアリングと、大豆加工業者への訪問。
米に続き、大豆についてもブランディングを行っていかれるようです。

懇談のとき特に話題になったのは栽培する大豆の品種選定について。
大豆は品種によって価格がかなり違ってきます。
またその年の収穫量と需要の関係で相場が乱高下することも。
去年高く売れたからとみんながその品種を作ると翌年大暴落なんてことも。
それだけに品種選定には慎重になります。

今彼らが注目しているのは「在来種」の大豆です。
品種改良されることなくその土地土地で昔から作り続けれれてきたもの。
たいていは農家さんが美味いからといって自家用に細々と作っているといったもの。
道の駅なんかに売られていたりしますね。

この在来種の大豆を活用し「たかしま生きもの」ブランドの拡大、安定化を行う。
お話を聞いていて、ほんとにすばらしいと思いました。

「農業」というものをきちんとビジネス化し、
農業関連の事業拡大、雇用創出、
ひいては地域振興をしていこうと
官民一体となってがんばっている。

翻って豆腐屋はどうか?
例えば使用する大豆の品種について、とことん考えて決めているか。
どこを向いて豆腐を作っているか。
自分が商売することによって周りにどのような影響を与えているか。

考えることはたくさんあります。
それだけ楽しみもたくさんですね。

高島市の方たちは楽しそうでした。
これが一番大事なことですね。

房総へ

菜の花豆腐
先週、こうざき自然塾の鈴木さんと連れだって、
安房鴨川の菜の花豆腐へ視察に行ってきました。

ここはまだ新しいお店で、
決していい場所ではないのに、
けっこう売上げがあるということで、
店作りの参考になるかなぁと出張ったわけです。

話によると、観光客やゴルフ帰りのお客さんなんかも多いようで、
商品も「枝豆豆腐」「小豆豆腐」「胡麻豆腐」など
お土産にできるようなものにも力を入れてらっしゃいました。

お店の中は、製造工程がよく見えるようにガラス張りに。
これはとても大事ですね。
お客様も、どんな人がどうやって作っているのかを
知ることができて、「安心」して買い物ができると思います。

房総へ来た目的はもう一つあって、
いすみ市にある「パン屋タルマーリー」 さんを表敬訪問してきました。

タルマーリーさんでは、
こうざき自然塾の小麦を使っていただいているのです。

お店と工房は、古民家の納屋を改装されて作られていました。
かなりの部分をセルフビルドされたそうで、
お店全体の雰囲気にも「手作り」というのが滲み出ていました。

お店の中には、使用している原材料が
全て瓶に入れてディスプレーされていて、
それぞれに説明書きがつけられています。

店主の渡辺さんは、半端ではないこだわりでパン作りをされています。
「甘み」も砂糖などは使用せず、麦を煮詰めて
いわゆる「麦こがし」を自分で作って使われています。

原材料は地のものが基本、なければ近郊のもの、
それでもなければ国産のものを調達するとのこと。
しかしドライフルーツはなかなか国産のものがなくそれが悩み。
止めるかどうかかなり悩んでらっしゃいました。

豆腐屋はここまで考えてものづくりをしているか・・・

色々と考えさせられた一日でした。
タルマーリー

月のとうふ通信
日月豆腐店には店舗がありません。
なので、お客様に
「ありがとうございます」
と言ったり、
直接お話ししたりする機会がありません。

「顔の見える」
ということが大切だと言っておきながら、
これじゃあいけませんね。

そこで、
お客様にお手紙を書くことにしました。
毎週月曜日、お豆腐とともに、
この「月のとうふ通信」をお渡ししています。

原材料調達や製造に対する考え方、
ものづくりへの思い、
食の大切さ、
僕という人間のこと・・・

思いが伝わりますように。

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