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先日、「たかしま生きもの田んぼ米」の生産者である
たかしま有機農法研究会の農家さん、
そして高島市役所の農業振興課の方々と
お話させていただく機会をいただきました。

高島市では行政と農家が一つにり、農協に頼ることなく、
ブランディングから販路開拓まで自分たちで取り組まれています。
「たかしま生きものたんぼ米」もその成果の一つです。

今回の上京の目的は
「独立行政法人農業生物資源研究所」へのヒアリングと、大豆加工業者への訪問。
米に続き、大豆についてもブランディングを行っていかれるようです。

懇談のとき特に話題になったのは栽培する大豆の品種選定について。
大豆は品種によって価格がかなり違ってきます。
またその年の収穫量と需要の関係で相場が乱高下することも。
去年高く売れたからとみんながその品種を作ると翌年大暴落なんてことも。
それだけに品種選定には慎重になります。

今彼らが注目しているのは「在来種」の大豆です。
品種改良されることなくその土地土地で昔から作り続けれれてきたもの。
たいていは農家さんが美味いからといって自家用に細々と作っているといったもの。
道の駅なんかに売られていたりしますね。

この在来種の大豆を活用し「たかしま生きもの」ブランドの拡大、安定化を行う。
お話を聞いていて、ほんとにすばらしいと思いました。

「農業」というものをきちんとビジネス化し、
農業関連の事業拡大、雇用創出、
ひいては地域振興をしていこうと
官民一体となってがんばっている。

翻って豆腐屋はどうか?
例えば使用する大豆の品種について、とことん考えて決めているか。
どこを向いて豆腐を作っているか。
自分が商売することによって周りにどのような影響を与えているか。

考えることはたくさんあります。
それだけ楽しみもたくさんですね。

高島市の方たちは楽しそうでした。
これが一番大事なことですね。