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カテゴリー「開業準備編」の記事一覧

気合豆腐

気合豆腐
昨日、友人のS君が「気合豆腐鎌倉町店」を開業しました。
僕も昨日からお手伝いに行っています。

お店のオープンというのはほんとに大変。
どれだけ用意周到に準備しても、予期せぬことが起こります。

自らの開業に先立ち、オープニングを経験できるのはとてもラッキーです。
いちいち我がごとに置き換えてシミュレーションさせていただいています。

S君も、お店は違いますが、
僕と同じ時期に修行を始めたいわば同期。

絶対に成功してほしいです。

棟上げ。

棟上げ
昨日、棟上げいたしました。
特に上棟式のようなものはしませんでしたので、
工務店さんと現場監督さんに寺田本家「五人娘」をお渡ししました。

「五人娘」は我が家のレギュラー酒であり、
誰にも胸をはってお贈りできるすばらしいお酒。
僕もそんな豆腐を作りたい。

この日は現場でガス屋さんと使用ガス器具の打合せをし、
その後壁面と屋根のカラーを迷いに迷って選定。
出来上がりが楽しみでもあり心配でもあり・・・

畑

午後はトージバさんの種まき大作戦の畑の草取り。
4反歩を20人ほどで夕方まで。
草取りは人海戦術。
トージバさんは都会の人と農家さんをつなげる仕組みをちゃんと作っている。
勉強になります。

土台。

土台
土台が立ち上がりました。

んが、この現場を見て、一瞬絶句しました。
まずい・・・

写真のコンクリートの立ち上がりの切れ目は作業場への入り口。
ここは、僕の頭では引き違いの引き戸なはず・・・

機械屋さんからは、製造機械の寸法の関係で、
最低でも8500㎜は絶対確保してくださいと言われていた箇所。

急いで図面を確認、しかし図面は現場のとおりに(汗)。
単に僕の確認ミス。

あわあわしながら工務店さんに連絡し、現場まで来てもらいました。

で、結局、コンクリをはつることに。
せっかく作っていただいた職人さんに申し訳ない・・

自分の言いたいことを正確に伝える能力の欠如を思い知らされました。
そして詰めの甘さも。反省です。

立て看板
工事の邪魔にならないよう、
隅っこにお知らせ看板を立てさせていただきました。


今日は、空家をいくつか見させてもらいました。

古い戸建ての空家はけっこうあるようですが、
大家さんのほうでは、知らない人には貸したくないようで
積極的に貸したいという大家さんはほとんどなく、
不動産屋さんに行ってもアパートぐらいしか出ていません。

こういうところは知り合いのツテをたどってということになります。
ここでもこうざき自然塾の鈴木さんに大変お世話になっています。

基礎。

基礎
基礎工事が始まりました。

今まで図面上だけで見ていたものが、
現実に姿を現してくるというのは軽く戦慄します。

昨晩、妹夫婦と会食、義弟から、
「売上げ目標は?」「商圏はどのあたり?」
などの質問を受け、サラリーマン時代の役員会を思い出す。

なんせ人口7000人弱の町、
千葉県で最も人口が少ないところへ出店しようというのです。
鉛筆を舐め、どう資料をごまかしてみても
会社のお偉方の首を縦に振らせるのは難しいなぁ。

じゃあなんでそんなところで商売をするのか。

ご縁です。

井戸1
井戸掘りは、隣町香取市の斉藤さんにお願いをしました。
上総堀りです。手元のレバーを上げ下げしながら、
上から鉄管を突いて掘り進めます。
かなりマニュアルです。まさに手仕事。
手元の振動で、ある程度の地層がわかるのだそうです。

結論としては、2本掘りました。
一本目は30mと深く。
しかしながら、水量は田んぼができるほど太かったのですが、
ミネラルの味がきつすぎて、豆腐製造には向きません。

そこで、別の位置で、今度は1メートル単位で地質を見ながら掘りました。
井戸2
写真は掘った土のサンプル。
一番右側が4mの土で、左へ行くにしたがい1mづつ深くなっていきます。

赤っぽい土のところからいい水が取れるのだそうです。
なのでこの層では4mから8mくらいまでが美味しいところ。
2本目は、その層から取水することにしました。

で、出た水を実際に飲んでみると、軟らかい!
うまい豆腐ができそうな予感。

後で聞いた話によると、
寺田本家さんも同じ深さから仕込み水をとっているとのこと。

この水でどんな豆腐ができるか、気持ちが逸ります。

斉藤さん、ありがとうございました。

地鎮祭では僕が主役(?)だったので写真を撮れなかったのですが、
寺田本家の優さんが撮ってくれていて、彼のブログにのっけてくれてました。

優さんは寺田本家の蔵人頭で、将来蔵を担う人。
蔵だけではなく、神崎町をも背負って立とうとしています。

その主な活動が、こうざき発酵の里協議会。
「発酵」をキーワードに町おこししています。

僕の豆腐屋開業にも色々と協力してくれています。
これから一緒に神崎を盛り上げていければと思っています。

地鎮祭のあと、井戸の掘削が始まりました。

製造にはぜひとも地下水を使いたい。
しかし、いい水がでるかどうかは掘ってみないとわかりません。

豆腐を作るのに向いている水というのは、
一般的には軟水がいいとされています。
出汁を取るのや、お茶を入れるのは
軟水のほうがいいって言いますね。
つまり、味の抽出がいいんです。
だから大豆の旨味を出すのにもやっぱり軟水がいいと。

また軟水はマグネシウムやカルシウムといった
ミネラルが少ないわけで、豆乳に熱が加わる時に
大豆タンパクとの反応が少ない。だから煮やすい。

京都の豆腐が有名なのは京都の水が日本の中でも
特に軟らかいからというのもあるでしょう。

まあそれはともかく、「月のとうふ」としては、
神崎の大地から汲み上げた水で豆腐を作りたいのです。
それが神崎に住む人々にとって一番自然なことだと思います。

明日は製造日。
おやすみなさい。

豆まき
7月1日は、まず朝一番で地鎮祭用にテントを設営。
予報では曇り後雨。天気が持ってくれるよう祈る。

その後、神崎小学校にて大豆の種まき授業のお手伝い。
これは、神崎発酵の里協議会の食育活動の一環。
親だけでなく、地域の大人がポジティブな形で
子供たちとコミットしていくことは、とても大事なことだと思う。
先生たちの上げ足をとって文句を言っていても何も始まらない。
(先生たちは何年かでこの町を去っていくのである。)
その地域を将来担う金の卵たちに、自分たちの住む町の素晴らしさを伝えていく。
また、子供たち自身が、自分たちの学校や地域に誇りを持てるようにしてあげる。
こういうことが町の活性化の第一歩だと思う。

午前10時、機械屋さんが東京から冷水器と船を積んで到着。
急いで鈴木さんの倉庫へ搬入、現場へ急行。

午前11時、いよいよ地鎮祭。
相変わらずの曇り空だが、雨は落ちてこない。
お天道様、ありがとう。

まずは、法螺貝が神崎に鳴り響き、
ご住職の朗々たる読経とともに護摩の炎が天に向かって燃え上がります。

そして、お祓いの後、お酒を、お供えものを埋める穴と、井戸に注ぎ、
穴に、米と塩を入れ、土を埋め戻す。鍬入れです。

正面には神崎の鎮守の森。

この町で豆腐屋をやれることに幸せを感じます。
そしてこの町の誇りとなれるような豆腐屋になろうと誓いました。

ご出席いただいた、こうざき自然塾の鈴木さん、政司さん、シロキヤの鈴木さん、
工務店の加藤さん、機械屋の川西さん、寺田さん、優さん、斉藤博士、
お祝いをいただいた大豆問屋の山口さん、井戸屋の斉藤さん、
そして神崎寺のご住職、本当にありがとうございました。

特にこうざき自然塾の鈴木さんには、
段取りのほとんどを執り行っていただきました。
感謝の言葉もありません。
その気持ちに答えられるよう、
より一層の精進を重ねてまいります。
ありがとうございました。

500万円の予算オーバー・・・

そう考えるととても気が重くなりますが、
最初からその額が予算だと思い直せば、
気持ちのありようも違ってくるかなと。

ってことで、お金は後からついてくるって格言を胸にとにかく前に進みます!

早速工務店さんとスケジュール調整を行い、
地主さんとも契約の運びとなり、
7月1日に地鎮祭を執り行うことになりました。

夢がいよいよ形となっていきます。
わくわくします。

この今の高揚感と緊張感をずっと持ち続けていくことが大切。

明日は製造の日、午前3時起きなのに、目が冴えて困ります。
おやすみなさい。