豆腐屋であれば、
お客様が商品を見やすいようにとか、
お客様が商品を手に取りやすいようにとか、
お客様がつまずかないようにとか、
お客様が幸せな気分でお帰りいただけるようにとか、
といったことに気を配ることは当たり前ですね。
僕も、もちろんお客様の立場にたっての店作りを構想しています。
先日、かみさんの誕生日で、
「聖林館」にに行ってきました。
昔のSAVOY、言わずと知れたピザの名店。
なんだかんだいって、僕にはここのピザがNo.1です。
新しくなったお店に入り僕は、
デビッド・リンチの「イレイザーヘッド」を思い出しました。
剥き出しの配線や、コンクリートが無機質で冷たい印象を醸しだし、
そこここに使われているアイアンが、見る者を威圧する。
オーナーの柿沼さんは、どうしてこんなお店にしたのかなぁと、
最高のピザをいただきながら考えました。
舞台・・・
自らが光り輝けるような舞台装置。
最高のピザを焼くために、
この無機質な空間は存在しているのだと思いました。
柿沼さんとはお話ししたことはありませんが、
このSAVOYで働いていた方から聞いた話によると、
柿沼さんはお正月以外毎日ピザをひたすら焼き、
そうしていることが最も幸せなのだと。
そして10年がたち、
さらに美味しいピザを焼き続けるために、
自からが最高のモチベーションを保てるように。
僕は僕で、うまい豆腐を作り続けるために、
神崎という土地を選び、最高の舞台をつくります。