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大桃豆腐では僕が大桃豆腐で働き始めた2007年から、
大豆3反プロジェクトというのをやっています。

茨城県結城市にある農事組合法人宮崎協業さんの
畑を借りて大豆を中心に農作物を作っています。
といっても定休日の日曜日しか畑に行けませんので、
自分たちでできるのは3反+α程度です。
なので3反プロジェクト。

お店のお客様を中心に会員を募集し、
毎日曜日ごとに参加者を募り、
畑の耕耘から種まき、草取り、収穫、脱穀、
そして収穫した大豆での味噌造りと
1年をとおして土と触れあい命の営みを体感していきます。
また、農家さんとの交流を通じて、「農」をとりまく状況を知り、
それと直結している「食」について考えていくきっかけづくりでもあります。

この3反プロジェクトは豆腐屋にとってどういう意義があるのでしょうか。
豆腐の原材料は大豆です。
豆腐屋がまずその生産に対して関心を持つのは当然と言えます。
だから、農家さんを訪ねて圃場を見学したり栽培方法などについて
話を聞くということはあることだと思います。

しかし、大桃さんはそれだけでは飽きたらず、
自分自身で大豆を作ろうと思われたのです。
3反プロジェクトの始まる前年から結城の畑に通われ、
茨城県の在来種大豆を栽培されていました。

これ、実際にはとてもしんどいことです。
週6日間早朝から遅くまでみっちり働き、
1日だけの休日を、片道2時間の畑通いをするのです。
もちろん畑仕事も楽ではないです。

大桃さんは僕に言こう言いました。

「一歩踏み出すか踏み出さないか、最初は少しの差だけれど、
それが後々大きな差となる気がする。」

実際、大桃さんが畑通い始められてからお店の売上げが伸びました。

そして、お客さんを巻き込んで3反プロジェクトへ発展していきます。
3反プロジェクトは大桃豆腐のファンクラブだと思います。
ファンが増えれば売上げも伸びます。
また、お店に新たなストーリーが生まれると思います。
何か事が起こっているところには、人が集まります。

3反プロジェクトは間違いなく僕の針路に深く影響を与えています。

でも、やっぱ、しんどかったなぁ(苦笑)。